●「希望と不安のリスタート」 Vol. 12

 私が前章で出会った海外のトラフィックエクスチェンジ(PTC)のサイト名は「Six Dollar Click」と言います。私は過去に英会話を数年間習っていた事や、約一年近く海外で生活していた経験もありましたので、意外と英語で書かれたホームページも辞書を片手に溶け込む事が出来ました。先ず、私は無料会員からスタートし広告を閲覧する事によるクリックポイント($)を蓄積して行きました。検索エンジンでサイトの評価や真偽、又海外でのトラフィックエクスチェンジ(PTC/PTR) の実態について日本語と英語の両方で調べて行きました。海外での意見にも賛否両論が有りました。中にはお金を貰えたと言う人も有れば「こんなの絶対に詐欺(SCAM)に決まってる!」と決め付けている方もおりました。海外では、この様なサイトが腐るほど無尽蔵に存在している事が時間が経つに連れ分かって参りました。特に英語圏ではかなり多くの同様の広告サイトが有りました。100や200と言ったレベルでは無く1,000や2,000と言った状況でした。もし、日本国内にこの様なサイトがゴロゴロしていたら今頃どうなっているだろうかとさえ考えさせられてしまいました。知らなかったのは我々漢字文化圏の人間だけだったのかな~と不思議な感じになりました。私は、早速見栄えの良い、質の良さそうなサイトを見つける度に片っ端から無料会員登録をして行きました。そして、英語で書かれた広告を閲覧しながら毎日せっせとポイント($)を稼いで行きました。最高で20個所程のサイトに登録し、一日中広告を閲覧しっぱなしの生活が約4ヶ月間続きました。目は腫れ上がり、目蓋がぴくぴくと引きつれても広告を見るのを片時も止めませんでした。約12のサイトの内2つのサイトでは有料会員(Premium)になり、自分のダウンライン(Refferal)の稼ぎの一部も自分の報酬にして行きました。初めて出会ってから二ヶ月半が経過した頃には、金額で言うと約500万ドル、日本円に換算すると4億5,000万円分ものポイント($)を合計で稼いでいました。私が会員になっていた或る一つのサイトにおいては、そろそろ溜まったポイントを現金として引き出せる「約束の日」が迫って来ておりました。しかし、約束されていた期日に達してもお金は一向に振り込まれた気配が有りません。私は、いても経っても居られなくなり、早速期日に達しているにも関わらず支払いをしてくれない合計2つのサイトにその後英語で手紙を書きましたが、中々返事が返って着そうに有りません。サイトでは登録時より「規約」に書かれていた決まり事が2つ有りました。一つ目は、「それぞれのサイトごとに定められた最低支払い金額に達していなければ支払い請求は出来ない」と言う事。二つ目は、 「支払い請求をしてから、各サイト事で定められた一定待機期日を待たなければ入金されない」 と言う事でした。

 先程も説明した通り海外のトラフィックエクスチェンジ(PTC・PTR)は星の数ほど存在し、私が目にした一広告当たりのクリック単価も広告サイトによってマチマチでありました。低料金のところでは、一クリック約0.5ドル位から有り、高額なサイトでも私が確認出来たところでは2,000ドルと言う途轍もない金額のPTCまで存在しておりました。そして、その天と地ほどの差が有る金額設定に関しましては具体的な「根拠」がはっきりとしません。同じレベルの広告を同様に閲覧しただけでサイトにより支払われる金額に雲泥の差がある事には私自信納得がいきません。勿論、各サイトごとにそれぞれ主張する付加価値が有るのかも知れませんが、それを見ている私でさえ金額に差が出るほどの広告の質(レベル)の違いは見当たりませんでした。只、PTCサイトが変わる毎に違った個性や特徴の広告が表示されているに過ぎませんでした。常識で考えれば、一広告の金額が上がればあがる程、その広告サイトを運営している会社の支払い金額は自ずと高額になって行きます。全ての会員が無料会員として毎日小額を稼いでいるだけならまだしも、もし会員全員が小額(20ドル~300ドル)のプレミアム料金を支払い、各々の下にダウンライン(refferal)を形成し、毎日数千ドルもの金額を積み重ねて行ったとしたら、本の数ヶ月で途轍もない金額に膨れ上がってしまいます。知っていますか?ある「2,000ドルPTCサイト」においては無料会員の最低請求金額が8,000,000ドルに設定されておりました。無料会員になって、一日に一クリック2,000ドルの広告を30個(最高で)閲覧すれば僅か134日で8,000,000ドルに達してしまいます。8,000,000ドルって言うのは、一ドル90円で計算しても七億二千万円です。そんな途轍も無い金額を一会員に支払える会社なんてこの世の中に有りますか?。そんなサイトが本当に実在していたら誰も宝くじなんて買いません。その様な会員がゴロゴロしていて、例え一人でもそんな高額を請求してしまったら、どんな裕福な広告サイトでも終わってしまいます。しかし、サイトの規約には、それらの規約事項が堂々と記述されているのです。住所や電話番号までは記載されておりませんでしたが、この様な書き方をすれば誰だって真剣に受け取ってしまい兼ねません。そして私は、サイトに記載されていたサポート(お問い合わせ)宛てに苦情のメールを英語で書いて送って見ましたが、数週間経ってもその返事が返って来ることは有りませんでした。

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