●「正に今ある試練」 Vol. 7

 結局、私は紆余曲折の末「競輪の予想業」を挫折してしまいました。私の相方との間にも色々ありましたが、結局は経験の無さと準備不足、考え方の浅はかさが入り混じった状態で挫折を決意せざるを得ませんでした。私にはもう後戻りする場所が有りません。しかし、気持ちの上では、再就職よりもネットを使って生計を立てたいと言う気持ちが正直でした。セールスレターが自分を騙したのか、自分がセールスレターに騙されたのかはもう問題では有りません。しかし、自分自身の心の何処かで「ネットで成功したい!」、「自分はネットの為に会社を辞めてしまった」、「中身と外見が違うセールスレターを世の中から一掃してやりたい!」と心の何処かで思っている以上は、とことん死に物狂いでネットで成功して、晴れ間を見て見たいと言う気持ちがいっぱいです。しかし、理想と現実は大違いです。今までは、あれ程簡単に稼げると言われていた筈なのに、何故こんなに稼げていないんだろう?何時の間に歯車が脱線してしまったんだろう?

 世の中には仕掛ける側が一割、仕掛けられる側が四割、残りの五割は仕掛ける側と仕掛けられる側をぐるぐる巡回しているんじゃ無いかな~と思ってしまいます。私もその五割の人間の中で蠢いているに違い有りません。早く五割の世界を飛び出し一割の中へ入って成功を掴みたいと願っています。しかし、厳密に言えば本当の成功者は一割にも満たないどころかホンの一部(1%や2%)ぐらいで有ると良く聞かされています。一時良く言われていましたが、アメリカでは、1%(約300万人)の大富豪がアメリカ全体の9割の財産を所有しているとか、どうとか? それほど世の中貧富の差が広がっているんでしょうか?しかし、貧富の差の有る無し以前に、そんなに一部の人間しか生き残れない過酷で過当競争の激しい世界なんでしょうか?私はもっと違ったイメージを長年に渡って植え付けられて来たに違い有りません。でも、もしそれが現実ならば、先程の五割の人間たちの泥仕合の真っ只中で、全身泥まみれになり既に地面にへたり込んで起き上がれない状態かもしれません。

 何故、競輪の予想業が上手く行かなかったのか、もう少し詳しくにお話しましょう。実は、競輪の予想を担当する事になっていた私の友人は、数年間私の勤める会社で一緒に仕事をしていた同僚だったのですが、実は何を隠そう彼は運命鑑定士の資格を持つ人物だったんです。風水や方位学、四柱推命、運命学、易学などの五術を使いこなせる事から五術鑑定士の資格を持っているそうです。彼が良く当てていた競輪予想も、実はこれらの要素を部分的に取り入れていると言う事でした。そんな彼が、私にやけに仕事の納期を急かして来たんです。私の作成したホームページ(セールスレター)のASPへの登録期日を五術鑑定での暦の良い日にしてほしい、一旦その期日を過ぎると次は何ヶ月も先になってしまうと言う理由で期日を急かして来たんです。しかも、「時間指定」付きでした。私もその頃、連日連夜、コーヒー・タバコを飲みっ放しで毎晩夜中までセールスレターの作成と見直しに明け暮れておりましたが、セールスページの画面上に設置する「購入ボタン」のリンクの貼り付けがどうしても上手く行かずもがき苦しんでいました。そして、指定されたASPへの投稿前夜に喘息の発作を引き起こしてしまい、翌朝救急車で病院へ搬送される事態となってしまいました。結局十日間の入院生活を余儀なくされて仕舞いました。後で考えるとあれは明らかにパニック障害だったと感じています。それ以来、彼との計画は頓挫してしまいまた。

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