●「思いも寄らない結末」 Vol. 5

 今から約二年前(2011年)の夏ごろの事になります。私は自分の勤める会社で管理職をしておりました。管理職と言っても実際は運転手でしたけれど、「名ばかり管理職」って一時言われたあれです。給料は普通の運転手の給料しか貰って無いのに、色んな事を次から次へと(イジメのように)やらされるんです。他の運転手よりもかなり損をしていました。私も、気が良いもんだから何でもスイスイやってしまってたんです。なぜかって、人が嫌がることを自分が普通にしてあげたら、褒めてもらえるし嬉しいじゃないですか。最初は、只それだけだったんです。しかし、ある日の事なんですが、新しい仕事を会社から命じられたんです。夜中の配送の仕事で下請けのドライバーの横に乗って新しい仕事を一つ憶えてくれって言うんです。それで仕方無いから、慣れない夜中の配達の仕事を憶えてたんです。しかし何故かそのドライバーの口の利き方が生意気だったんです。私よりも10も若いのに私に「命令形」を使ってくるんですね。私も最初から何か居心地が悪いな~とは思ってたんですけれど。仕事開始から二週間目に入った頃のある朝、一軒の得意先から彼の携帯電話にクレームの電話が入って来たんです。そのクレームの内容は、配達の帰りがけに店先のシャッターをしっかり閉めて帰らなかったと言う内容だったんです。鍵はちゃんと掛けてあったんですよ!でも、下に隙間が開いてたとかどうとかって言うんです。そのクレームの問題がきっかけで二人でトラックの車内で大喧嘩になったんです。私も最初からこの仕事には余り乗る気がしなかったんで、「お前一人でこの仕事ヤレー」って怒鳴ってトラックを下りてやりました。そして、その後信じられないと思われるかも知れませんが、一ヶ月間家に閉じこもり会社に辞表を出しました。

  本当ならば、こんな形で会社を辞めるなんて有り得ないんですけどね~しかしこれは紛れも無い事実なんです。私は何故そんな簡単に会社を辞めたのか?辞める事が出来たのか?後で考えて見ると、一つのセールスレターが関係しておりました。その頃私が携帯電話で頻繁に読んでいたあるセールスレターなんです。「誰にでも出来る○○を一日10分間するだけで、一ヶ月300万円以上稼げます」って言うセールスレターを心のどこかで信じ込んでしまっていたんです。私は心の中でこの言葉を信じ切っていた為に、胆略的では有りますが会社を簡単に辞めてしまう武器(理由)に使ってしまったんです。ホンと短絡的です、呆れるくらい。しかし、事実なんです。もお会社には戻れませんので・・・。
 
 その後この教材を購入して実際に目を通して見ると何とも無残な他愛も無い商材でした。「自分はこれに騙されて会社を辞めてしまったのか?」と自分の馬鹿さ加減に腹が立ちました。商材の内容は、「電話番号」や「車のナンバープレート番号」をお金で取引する情報内容でしたが、そんなの行き成り素人が出来る筈が有りません。資金も掛かりますので。私自身も、「俺そんなの興味ないし~!」真っ先にそんな言葉が頭をよぎりました。購入する度にホトホト思い知らされるのが、セールスレターで謳っている事と商材の中身のギャップです。セールスレターには、読み手が想像でき得る無限の可能性とクリーンなイメージを頭に植えつけてしまう様な騙しの手法が、あの携帯電話の短いセールスレターの中に取り入れて有る様です。ですから、読み手は自分の追い求める理想の形をセールスレターで語っている内容に投影してしまうんです。これは完全な騙しのトリックとしか言えない一種の詐欺行為ですね。

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